メ―メ―の株・投資ブログ

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アラサー兼業投資家。2019年12月に株式投資を始めるもコロナショックを経験!試行錯誤して今に至る。 初心者でもわかる投資に関する役立つ情報を発信していきます!

【初心者にもわかる企業分析】3556 リネットジャパン、都市鉱山関連銘柄はコロナ禍で需要拡大か?

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3556リネットジャパン。 利益剰余金-1,358百万円 って大丈夫! 連20. 9 も純利益 1株益のマイナスの落ち込みも大きいのですが都市鉱山銘柄としてどうですか?

今回はこのような質問を頂きましたので、いろいろと調べて現在の株価、財務状況、今後の方向性を分析していきたいと思います。

本記事の内容

 
リネットジャパンは、今回質問を頂いて初めて知りました。しかし、金属資源の不足、家庭や企業に眠る都市鉱山は誰もが一度は聞いたことある話ではないでしょうか?この問題を解決すると同時に社会貢献にもなるビジネスを展開しているのがリネットジャパンです。それでは、さっそくみていきます。
 

リネットジャパンとはどんな企業?

リネットジャパンはビジネスを通じて"偉大な作品”を創る。ビジネスの中に社会貢献を組み込んだ継続可能な事業モデルを目指しています。このみんなが嬉しいビジネスモデルのことを"偉大な作品”と呼び、3つの事業を展開しています。
 

カンボジア事業 

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GDPの成長が約7%が9年続くカンボジアで「自動車関連」「ファイナンス関連市場」「人材関連市場」の3つの両機器でビジネスの成長とビジネスの中でカンボジア発展途上国としての課題の解決を目指しています。
しかし、2020年のコロナショックの影響により、新規営業を大幅減速させて、2020年8月14日に業績下方修正、さらに2020年11月13日に特別損失を計上しています。これによりいわゆる膿出しが完了しています。
また、海外事業の一環として、ソラミツ社とのJV設立については、2020年2月発表のカンボジアのデジタル通貨"バコン"を活用します。ネット銀行参入に向けたソラミツ社との合弁会社設立については、コロナ禍により遅延が生じているものの、数ヶ月以内の設立を目指して協議中と2020年11月13日には記されているが、2021年1月22日ではまだ設立されていません。設立の不透明感は否めません。
 

ネットリサイクル事業

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リネットジャパンは、環境省経済産業相から"都市鉱山"の宅配回収で唯一、小型家電リサイクルの認定を受けた事業者です。全国約300市区町村の自治体と積極的に提携し「行政サービスの一環」としてリサイクルを推進しています。さらにビッグカメラヨドバシカメラとも提携しています。
この事業は、利用者がネットで申し込みをし、佐川急便が回収に行き、中間処理会社に流してデータ消去やリサイクルを行っています。サービス収入+資源売却収入+リユース販売収入=高収益モデルとなっているのが特徴です。
全国のPCは廃棄手続きが面倒、個人情報漏洩が心配でその回収率はわずか5%となっています。リネットジャパンは、この問題を解決し急成長しています。そしてコロナ禍による「巣ごもり需要」で大幅に成長しました。
また、名古屋市にパソコン処理センターを設置し、知的障がいのある方の雇用、一般企業向けに知的障がい者の雇用支援を行うセンターとして新たな事業を展開しています。
PC販売の市場規模は1530万台/年、家庭用PCの回収は未だ100万台以下、業務用PCの回収はほぼ未着手のため伸びしろに期待できます。そして、2023.9期にパソコン回収のトップランナーへ、2025.9期に都市鉱山の回収インフラへ目指すとされています。
 

ネットリユース事業

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インターネッ黎明期の2000年にサービスインしました。業界のパイオニアとして、実店舗を持たないインターネット専業の中古リユースモデルを構築しています。中古本、DVD、ゲーム、CDでは、日本最大のネット中古書店NET OFFサイトを運営しています。また、ブランド品、金、ジュエリー、携帯電話、楽器など総合リユースの買取、販売も展開しています。現在、会員数は約300万人、月刊1~1.5万人ペースで新たな会員が増えています。
2012年には世界で最も中古本を販売した店舗としてギネス世界記録認定もされています。
また、トヨタ生産方式を導入し、自社で効率的に運営する大規模商品センターを運営しています。年25回の高回転、コロナ禍の「巣ごもり需要」でこの分野も急成長しています。このコロナの影響により、リユース事業市場はリアル店舗からネット移行が加速、2025年にシェア10%拡大へ目指しています。今後は新センター立ち上げが急務となっています。
 

同業他社との比較

国内ではリネットジャパンは、ネットリサイクル事業およびネットリユース事業を展開しています。これら2つについてみていきます。

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こうしてみるとリネットジャパン時価総額が小さく成長性のある企業に見えます。しかし、唯一小型家電リサイクルの認可を受けた企業で参入障壁は高いと考えられていましたが、PCNETによるパソコンの回収、フリーマーケット市場の方でもメルカリやジモティーのような競合が増えています。
このように時間経過とともに競合他社が増えること、新サービスが作られやすくマーケットが変化しやすい業種であるため中長期的に先行き不透明感は感じられます。
 

テクニカル・ファンダメンタル分析

上記のことを踏まえて、ここから以下の記事の方法によりテクニカル・ファンダメンタル分析をみていきます。

me-me-kabu-toushi.hateblo.jp

 

①売上および利益が成長している

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出典:会社四季報 2021年1集

売上および利益は会社四季報より増減額を繰り返しており、特に2020.9期は特別損失を計上して、大幅な赤字になっています。しかし、来期以降はV字回復が予想されています。ただし、総資産約95億に対し、有利子負債は約63億と多めで自己資本比率も15.7%と少ないです。予想ROE/ROAは6.5倍とやや高めでありレバレッジ経営の傾向があり、リスクもある状態です。

レバレッジ経営については下記の書籍で詳しく解説してあります。

 
また、特別損失を計上しているので、翌期には以下のことが期待できます。
この効果があるため業績がV字回復する傾向にあります。さらに、リネットジャパンの場合は、2021年1月18日に社長の黒田武志氏は1月18日受付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出し、黒田武志氏と共同保有者のリネットJ株式保有比率は28.25%→33.15%に増加しています。このことから、株価および業績の回復も期待できます。
 
★特別損失(減損損失)については下記の書籍で詳しく解説してあります。
 
時価総額が小さい

時価総額は上記でも記載しましたが約76.5億円で、小型企業です。

 

③配当を出している

特別損失を計上する以前より配当は0円です。

 

⑤材料株か?

リネットジャパンは、コロナ禍で「巣ごもり需要」で需要は増えたものの、現在のテーマ性、材料株ではないと考えられます。

 
⑥チャートパターン

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出典:Treading View
チャートパターンは週足でみていきます。コロナショックで底打ちをし、1年以上の長い下降トレンドを突破して、少し上昇後のレンジ相場に入っています。特別損失計上時の出来高は多く既に織り込み済みが考えられるため、今はソラミツ社との合弁会社設立待ちと推察されます。この発表内容によりトレンド方向が見えてくると思われます。

⑦注目度が低い銘柄

 上場時のインタビュー動画や少し前のインタビュー記事がある程度で、TwitterYahooファイナンス掲示板でも書き込みも少ない注目度の低い銘柄です。

 

時価総額と企業本来の価格に解離がある銘柄

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20.9期は赤字なので21.9期、22.9期の予想値より計算していきます。マザーズ小売業は12月期は赤字で平均PERが出されていません。そこで適正PER15倍と想定し、計算すると以下のようになります。

  • 21年9月:21.5×15=322.5円
  • 22年9月:25.8×15=387円

この値からですと2021年1月25日の株価647円は割高に見えてしまいます。また、マザーズ小売業の平均PBRは2.9、リネットジャパンのPBRは4.96とここでも割高に評価されます。

次に、2020年9月期 決算短信から貸借対照表をみていきます。

f:id:me-me-kabu-toushi:20210126104132p:plain貸借対照表から上記のような図が描けます。左側は流動資産、固定資産とその他を記載し、右側は純資産と負債を記載しています。

資産合計は約95億円であり時価総額76.5億円はこの点からみると割安にあると言えます。しかし、内訳をみるとほとんどが負債です。2020年9月期の決算短信では長期借入金が約17億円増加したとあります。2021年1月8日には有償ストック・オプションを発行し、90万株540万円の資金を集めているのは気になります。ネットビジネスがメインにも関わらず、純資産の少なさ、自己資本比率の低さは経営状態として心配です。

⑨PSRによる評価

リネットジャパン時価総額は2021年1月26日では7,788百万円、2021年9月期の予想は売上高は7800百万円であるので、PSRは以下のようになります。

  • PSR:7,788÷7800=0.99

よって、PSRに関しては普通といえます。

⑩社長が大事

会社のホームページをみるとトップメッセージや写真はしっかりと作りこんであるのがわかります。特にビジネスモデルは社会貢献もできるというのが他社にないポイントだと感じました。リサイクル、リユース事業はすごく目立つ事業ではありませんが、長く持続可能なビジネスモデルであるということが伝わってきます。

 

最後に

リネットジャパンは、各指標的には割高、資産の観点からは割安にあると言える企業です。今後の見通しについては、特別損失計上によるV字回復ソラミツ社との合弁会社設立、それらを期待させるような社長の持ち株比率増加があげられます。また、決算短信からリユース事業では、多様化する販売チャネルへの対応と、外出自粛のいわゆる「巣ごもり需要」により買取拡大が予想されています。さらに「タダ本」を始めとする新サービスの開発・導入を進めるとあります。小型家電リサイクル事業では、自治体との連携を加速し、環境省が進めるアフターメダルプロジェクトとの連携等により家庭用パソコンの回収量を拡大し、家電量販店との連携を強化により、新製品販売時に旧製品を回収するためのインフラとして施策の充実を図るとしています。カンボジア事業では、車両割賦販売事業・リース事業は、前期において必要十分な手当てを実施しており、当面は債権の回収業務に特化されます。マイクロファイナンス事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は軽微に留まり、業績は引き続き堅調に推移する予定です。
人材の送出し事業は、日本国政府による外国人への一時的なビザ発給停止等の政策が徐々に解除されており、これまで注力してきた自動車整備士分野を中心に加え、新たな職種への参入も予定されています。

これらのことから、当面は業績および株価のV字回復は期待できます。しかし、長期的な視点では負債が多く、ややレバレッジ経営になりつつあること。参入障壁が高いと考えられてたPC回収やリサイクル、リユース事業では、PCNETにメルカリ、ジモティと新しい企業・サービスが登場していることから、 先行き不透明感は否めません。こうした中で、毎年確実に売上・利益を増加させることができれば投資妙味は出てくると思います。
 
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公開:2021年1月26日

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