メ―メ―の株・投資ブログ

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アラサー兼業投資家。2019年12月に株式投資を始めるもコロナショックを経験!試行錯誤して今に至る。 初心者でもわかる投資に関する役立つ情報を発信していきます!

【初心者にもわかる企業分析】4251 恵和、Appleのサプライヤーチェーン

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この記事では、今年のはじめに5G関連で急騰後下落し、最近では東証一部昇格の可能性やAppleサプライヤーチェーンとして知られる高機能フィルムメーカーの4251 恵和について分析していきたいと思います。

 

本記事の内容

  • 恵和はどんな企業?
  • 同業他社との比較
  • KYOZINについて
  • Apple Clean Energy Program
  • クリーンエネルギー
  • 一部昇格か?
  • テクニカル・ファンダメンタル分析
  • 今後の成長性
 
いろいろな材料があるといわれ、国策にも関係する可能性がある企業なのでそれぞれしっかりとみていきます。
 

恵和はどんな企業

恵和は高機能フィルムメーカーで、顧客ニーズに合わせた先端機能フィルムソリューションを提供する企業です。
取り扱いは機能製品事業(33.7%)と光学シート事業(66.3%)です。機能製品事業は主に産業用部材で包装資材、工程紙、農業資材、クリーンエネルギー資材、インフラ関連資材が含まれます。光学シート事業はノートPCなどのディスプレイに使用されるシートで光拡散フィルム、高機能化学フィルム、複合拡散フィルムが含まれます。
また、この光学シート事業内の小型液晶ディスプレイ(スマートフォン用)は高級セグメントであり、一時5G関連のテーマ株として取り上げられ急騰の一要因になりました。この秋、5Gの商用サービスがスタートしましたので、スマートフォンの買い替えが進めば再度株価上昇の追い風になることも考えられます。
 

同業他社との比較

包装フィルム銘柄を下の表に示します。

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これら17銘柄は株探で包装フィルム関連として取り上げられています。そして、ここから見えてくる特徴は、老舗企業が多く、時価総額200億以下が多いことです。なかでも恵和は上場1年と最も若く時価総額約110億と平均的な位置にあるので、材料と売上や利益などの経営がしっかりと成長すれば、それに伴い株価上昇の可能性もあると考えられます。
 

KYOZINについて

コンクリート保護シートで、コンクリート表面に貼り付けることで、コンクリートの劣化を防ぎ、構造物の保護、延命化することができます。KYOZINを利用することで従来工法では4〜5日かかる工程を1日に短縮可能とされています。
これは、NEITS(新技術情報提供システム)にも登録されており、高速道路やビル、鉄道のコンクリート部分に生じる亀裂を補修する いわゆるコンクリートの絆創膏。修繕は人手や工期不足、現場の危険性などで大変な仕事ですが、あっという間に補修できるため注目が集まっています。
 

Apple Clean Energy Program

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恵和は自然と産業の調和を想像する経営理念のもとCSRを重視してきたが「サプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成」というAppleに賛同し、このProgramに参加しています。
そして、Apple2030年までにサプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成をするものとしています。
ただし、恵和は“TBD reflects solutions not yet finalized.”とあり、まだどのような役割を果たすかは決まっていないようです。

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出典:令和3年度一般会計概算要求・要望
また、上記の令和3年度一般会計概算要求内の経済産業省の要望項目に「国内サプライチェーン強靱化支援事業及び海外サプライチェーン多元化等支援事業」とあり、来年度から国策として支援される可能性もあります。
 

クリーンエネルギー

機能製品事業における「クリーンエネルギー資材」の一例として、東京オリンピックパラリンピックに向けて開発される燃料電池の電池のガスケットが発行体の製品を基に作られ、2020年7月より量産出荷をしています。

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出典:令和3年度資源・エネルギー関係概算要求のポイント

そして、この燃料電池車に関することも経済産業省の概算要求において次世代自動車の普及促進とあり、この分野も国策として支援される可能性があります。

 

Apple Clean Energy Program、燃料電池車より恵和はある意味で環境関連銘柄とも捉えることができます。そして、令和3年度に国策としても見直されれば、フィルム関連および環境関連として投資妙味は出てくるのではないでしょうか。

 

一部昇格か?

 恵和は大和証券東証一部昇格予想銘柄のなかで最高のトータルスコア6を獲得しています。また、以下に示す東証一部昇格基準を満たしています。

  1. 株主数:2,200人以上
  2. 時価総額:40億円以上
  3. 流通株式数:2万単位以上
  4. 流通株式比率:35%以上
  5. 流通株式:20億円以上

ただし、これらの条件を満たしていても昇格前によくみられる優待新設立会外分売株式分割がみられないので一部昇格はまだまだ先のことだと考えられます。

*11月27日に東証一部昇格のIR発表がありました。

 

テクニカル・ファンダメンタル分析

上記のことを踏まえて、ここから以下の記事の方法によりテクニカル・ファンダメンタル分析をみていきます。

me-me-kabu-toushi.hateblo.jp

 

①売上および利益が成長している 

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出典:会社四季報 2020年4集

四季報の数値からわかるように売上および利益は増加傾向にあります。ただし、2020年12月期の決算ではコロナ禍の影響により、売上およびEPSは一時的に下がります。また、3Qの決算から進捗率を計算する(×100は省略)と以下のようになります。

  • 売上高:10879÷15141=71.8%
  • 営業利益:853÷1025=83.2%
  • 経常利益:808÷992=81.5%
  • 当期純利益:677÷761=88.9%

このように3Qにしてかなり進行していると考えられます。そして、2020年12月期では会社四季報と会社予想を比較すると利益にかなりの差があります。これらのことから、本決算においても上方修正が予想されます。

2021年の予想値と2017年の数値を比較すると売上は15800÷14558=約1.08倍、1株益は124.8÷38.2=約3.26倍と順調な成長が見込まれ、利益率の高い事業が伸びていると思われます。2021年12月期では2020年と比較して売上の回復、利益の続伸が予想されるため、今後の材料にも期待が持てます。

 

時価総額が小さい 

 2020年8月21日では10,063百万円でした。11月19日では11,097百万円でまだまだ小型に分類されます。

 

③配当を出している 

 上場前より配当を出しており、予想配当利回り0.78%です。

 

④上場10年以内

1948年9月28日設立で、2019年10月30日東証二部上場とかなり若い会社といえます。

 

⑤材料株か?

一時は5G関連として、一時はコロナ禍のリモートワーク関連として取り上げられました。今後も光学シートの需要は引き続くと思われます。また、コンクリートの絆創膏にApple、クリーンエネルギーと様々なことが予想されます。

 

⑥チャートパターン

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出典:Treading View

いつもは月足で中長期的に評価していますが、上場1年のため今回は週足でみていきます。

2020年1月に1度急騰し、コロナも相まって急落しています。その後、底値形成のようなレンジ相場になっています。材料次第でまだまだトレンドが変わる可能性もあると思われます。

 

⑦注目度が低い銘柄
アナリストレポートはないが、TwitterYahooファイナンス掲示で気にされている方は書き込みがあります。しかし、書き込みも一時より少なくなり悲観的な方もみられ注目度は低いと言えます。
 
時価総額と企業本来の価格に解離がある銘柄

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四季報から恵和に関しては、業績の続伸、配当の継続があります。自己資本比率ROEROAは充分な値にあります。そして年々売上および利益を伸ばし、配当もありますが株価はレンジ相場にあります。また、四季報では新刊が出るたびに恵和の予想は改善されているので、徐々に見直しが入る可能性もあります。

予想PERは2020年12月で10.9、2021年12月で10.3と割安な予想にあります。予想EPSは20年12月で118.6円、21年12月で124.8円となっているため、PERは15倍に回帰するという考えのもと適正株価を計算すると以下のようになります。

  • 20年12月:118.6×15=1779円
  • 21年12月:124.8×15=1872円

このように適正株価を計算した場合、現在の株価1385円(2020年11月19日時点)は割安にあると言えます。ただし、過去の最高値は2967円であり、材料次第ではまだ株価急騰の可能性もあると考えられます。

続いて、2020年12月期 第3四半期決算短信から貸借対照表を分析していきます。

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貸借対照表から上記のような図が描けます。左側は流動資産、固定資産とその他を記載し、右側は純資産と負債を記載しています。

負債が資産の半分以上を占めますが、自己資本比率は30%を超え平均的な値です。また、上場調達資金の一部を設備新設に変更していますので、負債が多くかつ土地の割合が多くなるのも納得できます。そして、新しい設備を作ることは将来的に新しい利益を生み出すことにもつながります。

ROEは予想で18.0%ROAは予想で6.4%と財務的にも問題はないと思われます。しかし、資産合計は約153億円に対し時価総額約110億円なので割安にあると言え、株価の上昇余地はここからもみえます。

 

⑨PSRによる評価

恵和の時価総額は2020年11月19日では11,097百万円、2020年12月期の予想は売上高は15,100百万円であるので、PSRは以下のようになります。

  • PSR:11,097÷15,100=0.73

よって、PSRに関してはやや割安と考えられます。

 

⑩社長が大事

会社のホームページから社長の写真もカメラマンに取ってもらったものが選ばれています。代表のメッセージを読んだ「ダイナミックドメイン」という言葉を作っているのが印象的で熱い方だと思います。そして、2度にわたる石油ショックバブル崩壊を乗り越えた経営力はこのコロナ禍でも発揮されるのではないかと思います。

光拡散フィルムも随一の実績があり、世界各国に関連企業もあるので今後の活躍が期待できます。

 

今後の成長性

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成長戦略に関しては上場記者会見の際に社長がいろいろと述べていました。

まず、強みを生かせる分野に集中していくことと、構造物への絆創膏は凄いビジネスになると述べていました。まだ、NETISに登録した段階なので、期待が持てます。また、日本ならではのアドバンテージを活かした光学ビジネスでトップを走り、世界中の顧客の認知度を高めることで、高い信用が要求されるインフラビジネスの突破口としたいともありました。

定量的な目標では、事業を整理しながらあるタイミングで増収増益にしていきたいとあり、昨今のコロナ禍によりこのことはかなり進んだのではないかと考えられます。

経営戦略は、強みであるサプライチェーン全体に入り込んで顧客ニーズを把握する「ウルトラプレシジョンマーケティング」を用い、顧客のさらに先の顧客へと一気通貫でビジネスを提供することで、全体の動向がある程度見え、サプライチェーンの中の本来のボスが誰か分かります。そして、その人とコンタクトすることで、ミッションとしてなすべきことが明確になり、他社に先行した開発テーマの獲得につながるとも述べています。この戦略の1つがApple Clean Energy Programの参加だと考えられます。これもまだ始まったばかりのことなので、成長に期待が持てます。

このように、この1年を振り返ってみると恵和の絆創膏やAppleなどの計画はまだまだ始まったばかりだと感じられます。今後、新技術や企業の堅調な成長があるのではないかと思います。

 

最後に

今回は、恵和に関する様々な材料を検証し充分に期待できるものだと思いました(一部昇格に関してはまだ先だと個人的には思います→*11月27日に東証一部昇格のIR発表がありました。)。そして、株価はいろいろと計算しまして割安にあると感じました。上場1年という成長性×材料×割安がこの先のニューノーマルにおいてレンジトレンドを抜けて新たな相場を作ると面白いのではないかと思いました。

 

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公開:2020年11月20日

更新:2021年1月5日 

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