メ―メ―の株・投資ブログ

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アラサー兼業投資家。長期厳選小型グロース株投資。2019年12月に株式投資を始めるもコロナショックを経験。日本株オンリー、独学で2倍株を3回、3倍株を1回達成。投資に関する思いつきをアウトプットします!

【投資の勉強】会社四季報 2023年1集新春号を通読•考察する

公開:2023年1月3日

2022年12月末に日銀黒田総裁が金融緩和縮小を発表し、日本株は黒田ショックに見舞われました。これにより、2023年はより一層逆金融相場の色が濃くなり、株も上昇しにくい局面になるのではないかと考えています。テクニカル的には以下の図のように長期のトレンドラインを割っているのため、民主党政権時代のような値動きも想定されます。

出典:Treading View

個人的には業績は良いがレンジ相場で動かないものを集め、暴落が起これば狼狽せずにさらに買うぐらいの戦略、相場感でいます。

以下の条件で、逆金融相場やセクターローテーションなど株にとって逆風の中でも強く、今後成長しそうな銘柄を探して行きたいと思います。

 

会社四季報の読み方は以下の記事が参考になります。

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2023年1集ピックアップ銘柄

1430 ファーストコーポレーション

首都圏軸に分譲マンション建設。用地手当てから建築まで一貫の造注方式に強み。福岡にも進出。

大型再開発案件を受け、増益続く。福岡市、弘前市、前橋案件とカタリストもまだまだ豊富です。チャートは約2年ほどのレンジ相場です。

 

1438 岐阜造園

造園緑化専業で唯一の上場会社。設計・施工・メンテの一貫体制。東海、関西地盤だが関東進出。

造園唯一の上場企業、チャートは名証では右肩上がりで21年よりレンジ相場。関東や福岡にも進出しているので造園のナンバーワン企業になることが期待されます。

 

1450 田中建設工業

建築構造物の解体工事の施工管理に特化。付帯工事をワンストップで受注施工。元請け比率高い。

首都圏の再開発案件を軸に解体工事の受注増勢、2期ぶり最高純益

近年は特に、高度経済成長期に建設したものの老朽化が進み、また、現在の耐震基準を満たさないものもあり、建て替えの必要性が潜在的に多くあると考えられます。さらに、空家の増税案が出ており、建て替えや解体が必要になるとこも増え、追い風になると思われます。このような環境下では田中建設の優位性が活かされると考えられます。

 

2353 日本駐車場開発

商業施設等の転貸型月極駐車場を国内外で運営。傘下に日本スキー場開発、テーマパークも.

以前から多くの方が注目されている銘柄であり、株価もかなり急騰しています。現在、日本は世界でもトップクラスのコロナ感染者数ですが、行動制限もなく日常生活が遅れています。このまま何も政策なければ今後も業績が伸びるのではないでしょうか。

 

2436 共同ピーアール

企業パブリシティ活動の支援、コンサルティングが主力事業。独立系大手。海外に拠点展開。

営業増益幅縮小だが、増配期待あり。業績も回復してきており、最高益を今後見込めそう。そうなれば、株価も安定成長するか。

 

2585 ライフドリンクカンパニー

水、茶、炭酸水等の飲料を製造、販路はスーパー軸に小売業やEC。少品種大量生産、内製徹底。

飲料関係では一見大手が強いと思われるが、ここは他社が作らないような安価な製品を大量に生産しています。がっちりマンデーでも取り上げられ、注目度も高く株価も日々右肩上がりです。

 

2987 タスキ

東京23区対象にIoT機能に優れる投資用賃貸マンションを企画・開発。不動産テック育成。

業績は成長予想です。ROEROAは高水準を維持し、中間配当実施、年間増配。

コロナ禍で停滞した海外投資家が復活、今後へ期待です。

 

2999 ホームポジション

静岡市発祥の戸建て分譲会社。デザイン性にこだわったミニ開発に特長。首都圏開拓に注力中。

分譲を20%維持していること、住宅設備の高騰をデザイン性という付加価値で吸収できるのは強いビジネスモデルと言えます。

また、CM投下により知名度が向上すればさらに成長できるか?ただし、金融緩和縮小の影響も考慮しなくてはならないか?

 

3131 シンデン・ハイデックス

半導体や液晶の専門商社。韓国SKハイニックス社の製品扱い大、生産委託やバッテリー育成。

株価が2000円を超えて個人では少し買いにくいですが、業績は良好です。2023年は半導体関連は厳しいと言われていますが、ここは半導体依存度低下でEMSやバッテリー構成比上昇に意欲とあり、常に先を見据えた経営をしていると考えられます。

 

3157 ジューテックホールディングス

建材卸大手。M&Aで拡大。マンションリノベーション向け事業は業界トップ級。東日本で強い。

主力の建材卸と住設機器は住宅着工数が減少傾向需要堅調のためある一定の競争優位があると考えられます。また、太陽光パネル搭載提案が拡販しているため、今後の東京での太陽光パネル義務化は追い風となるのではないかと予想もできます。

 

3176 三洋貿易

ゴム・化学品商社。営業員の4割が技術系でメーカー機能も有す。自動車向け主軸。海外強化中。

自動車減産の影響もあるが増益。四季報ではバイオ企業の買収、スイス社と提携、システム開発会社の買収とカタリストが多く、海外展開による成長も期待できます。

 

3475 グッドコムアセット

東京23区で投資用ワンルームマンション、家族向けも。女性公務員に顧客基盤。全国展開へ舵。

最高益更新、増配継続も。ファンド事業は23年10月期開始。最低でも100億円超えの物件供給でさらなる業績の拡大が予想されます。そして、ROEおよびROAも高水準を維持しています。

 

3482 ロードスターキャピタル

都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開。

不動産投資はオフィスビル売却益伸びる。受託資産残高増えてファンド運用報酬額が増える。さらに港区でホテル、中央区と新宿区でオフィスビルを取得され、今後さらに伸びそうです。

 

3486 グローバル・リンク・マネジメント

「アルテシモ」ブランドの投資用コンパクトマンション販売が主力。東京23区内の駅近に立地。

採算改善が想定超え、最高純益連続更新、増配。駅近立地が他社にはここの強みか。今後の成長に期待です。

 

3741 セック

リアルタイムソフトウェア技術に強み。宇宙分野や車両自動走行含むロボットで開発受託。

株価は個人で買うにはやや高めですが、業績は良好で宇宙関連事業も堅調。また、ロボット、人工知能、複合現実について研究しており、先端技術を作り続ければ今後もますます企業は大きくなると思われます。

 

3854 アイル

中堅・中小企業向け販売在庫管理システムを開発。実店舗とネットショップの統合管理に展開。

コロナ感染者数が増加していますが、経済活動の正常化が進む中でネットショップの需要が減るかと思いきや、ネットショップ一元管理や実店舗とネットのポイント管理など好採算のクラウド化が急ピッチで拡大、営業益続伸、連続増配。

また、このことから経済正常化してもネットと対面のハイブリッドの販売やサービスといったビジネスモデルは一般的になると考えられます。

 

3984 ユーザーローカル

ビッグデータの各種解析ツールや人工知能(AI)を使った業務支援ツールを開発・提供。

自動応答チャットボット増勢。また、業務効率化需要を深耕、SNS分析は追い風、営業増益は続き、増配。Amazonや店舗予約、カード会社での電話対応など今日ではさまざまなところでチャットボットによる対応がみられます。日本の人口は減る一方なので、チャットボットの需要、業務効率化は長期潮流に乗っていると言えるでしょう。

 

3991 ウォンテッドリー

ビジネスSNS「ウォンテッドリー」運営、人材募集掲載ツール利用料が収益源、人材定着支援も。

営業益は着実に増加して、予想ROEおよびROAはかなり高水準です。日本の有効求人倍率の推移は簡単にみるとリーマンジョック前後は1を切っており、人材採用のビジネスモデルでは不利でしたが、現在は1.35コロナショック時も1を切ることはありませんでしたので、追い風です。また、今後の日本の人口は減ることでさらに有効求人倍率も上がることが想定され、ここも長期潮流に乗っていると言えるでしょう。

 

4171 グローバルインフォメーション

海外の市場調査リポート販売が主力、日本中心に韓台でも展開。製造業等の大手企業が主顧客。

コロナ禍に加え、戦争、ウクライナ、インフレなどの地政学リスクにより最新情報ニーズが強く、好調なため、前号かわらずここの優位性はしばらく続きそうです。

 

4268 エッジテクノロジー

顧客の課題をAI導入で解決するAIソリューションが柱。AI教育とAIプロダクトも。

前号かわらずに連続増益だが、配当0円は気になります。新分野では、既存の営業支援ツールに続くフロー型、ストック型のAIプロダクトサービスの開発、提供を検討。さらにM&Aも視野に入れているので成長に注目です。

 

4389 プロパティデータバンク

不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」を提供。J−REIT向けで5割超のシェア。

不動産テックを導入する企業は多くREITでのシェア高く、国内鉄道の7割採用と業界標準の地位獲得。グローバル企業の開拓を強化するため海外市場の伸びに牽引されることが期待できます。

 

4765 モーニングスター

金融機関の有価証券運用受託が柱。投信データ販売やセミナー、指数連動投信も。SBI傘下。

上場20年以上、時価総額400億を超えているが、新NISAにより需要が増えれば追い風になるか。

 

4979 OATアグリオ

農薬と肥料の開発・製造企業。大塚化学からMBOで分離独立。植物成長調整剤にも注力。

世界的に人口増加に伴い食糧難が考えられます。そうした環境の中で農薬と肥料による支援は長期潮流に乗っていると考えられます。また、海外比率も高く、日本の人口減少はさほど影響を受けないのではないでしょうか。

 

4997 日本農薬

農薬専業大手。自社品でブラジル、インド等海外開拓。医薬品原料も。ADEKAとの連携強化。

OATアグリオ同様に農業関連です。ただし、時価総額605億円、上場1963年7月なので、もう成熟産業、チャートもバブル期を超えれていないので、時流に乗ったビジネスだがどうなるか。

 

6055 ジャパンマテリアル

半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置と特殊ガス販売・サービス主体。画像処理関連事業も。

2023年は半導体関連は厳しいと言われているが、キオクシアやTSMC関連で快走。今後も続伸に期待です。

 

6062 チャーム・ケア・コーポレーション

近畿・首都圏で介護付き有料老人ホーム展開。高価格帯に重点。土地建物賃借の運営中心。

少子高齢社会の時流に乗っており、業績も増勢。連続増配。時価総額は400億円を超えているが、チャートは長期でも右肩がり、ファンダ、テクニカルともに良好な銘柄です。

 

6078 バリューHR

健保の保健事業や企業の健康に関連するサービスをネットで提供。健保の新設・運営の支援も。

日本の人口減少や国民年金の支払い延長などを考慮すると労働年数の将来的延長も考えられます。そうすると健康寿命の延伸も必要になるため、健診に関するサービスを提供するここは長期的に追い風と考えられます。また国民皆歯科検診が義務化されればまさに国策銘柄と言えるでしょう。

 

6089 ウィルグループ

人材派遣や業務請負等の人材サービス展開。販売現場へのセールス派遣や工場派遣などが主力。

国内、海外ともに事業展開をしており、ROEおよびROAはかなり高水準を維持しています。配当も優待もあり長期保有してもインカムゲインも期待できそうです。

 

6522 アスタリスク

スマホに装着のバーコード・RFIDリーダー主力。小売、自販機、物流に展開、業務効率化支援。

最近では宅配業社やユニクロなどでバーコードリーダーやRFIDリーダーの需要は高まっています。今後、業務効率化を考えると需要は増えると想定されます。配当0円でチャートは壊滅的ですが、成長性はあると思われます。

 

6666 リバーエレテック

水晶振動子等の電子部品の製造・販売を手がける。電子ビーム封止工法など独自技術に定評。

水晶振動子においてシェアNo.1ではないが、独自技術により世界最小のものを作る。半導体が小さくなり、IoTによりさまざまなものがつながる時代、この技術は長期的優位性があると考えられます。

営業益は減額になったが、今後も必要な技術と考えられるため、安定するまで引き続き監視しても良いのはないかと思われます。

 

6919 ケル

工業・車載機器向けコネクターが主力。小型品中心。狭小タイプ大手。ラック、ICソケットも。

1990年上場ですが、前号比増額と業績は安定しています、。コネクター関連の銘柄は多数ありますが、ここは狭小タイプの大手です。半導体が小さくなるにつれてさまざまなものが小さくなるため、ここも長期的に優位性があると思われます。

 

7130 ヤマエグループホールディングス

九州地盤の食品卸大手。関東にも進出。物流受託や住宅・建材等に多角化。日本ピザハット買収。

前号でフリーキャッシュフローが多くM&Aの可能性ありとしたが、結果としてピザハットを含め4社子会社化。それでもフリーキャッシュフローはまだ多くあります。商圏もグローバル化を目指しているので今後急成長の可能性もあります。

 

7191 イントラスト

家賃債務保証が柱。医療・介護費保証を第2の柱に育成。不動産の業務受託も手がける。無借金。

柱の家賃保証が好伸。営業の正常化で医療及び介護の需要増。高齢社会では長期的にみると需要あるため、第2の柱として成長を遂げれば業績も伸びると思われます。

 

7362 T.S.I

サービス付き高齢者向け住宅アンジェス」運営、訪問介護サービス併営。不動産事業も行う。

高齢社会に伴い、高齢者向け住宅のニーズはますます高まると考えられ、また、高齢者医療へのパラダイムシフトもまだまだ加速するので訪問看護による売上も増加していくと考えられます。

 

7375 リファインバースグループ

持株会社に移行。産業廃棄物処理と再生樹脂製造販売が柱。タイルカーペットの再資源化が強み。

産業廃棄物から再生資源を精製しています。ここはカーペットに強いですが、最近では、衣料品の回収や再生などいたる所で資源再生をみるようになりました。配当は0円ですが、この流れは追い風になると思われます。

 

8999 グランディハウス

栃木県など北関東が地盤。土地開発からの戸建て販売が主力。22年東京進出で関東全都県カバー。

上場後に株価が30分の1に、その後テンバーガーもしてます。成長性は堅実で、上場時の公募価格以下は割安か?

 

9221 フルハシEPO

廃材リサイクル主力、建設廃棄物や木製パレット扱う。東海地区が基盤。バイオマス発電に出資。

連続増益で業績良好。廃材リサイクルや水耕有機栽培の開発など環境問題に取り組むビジネスのため長期潮流にのれていると考えられます。

 

9272 ブティックス

介護業界向けM&A仲介が成長中。事業者向けに展示商談会を大都市で開催。オンライン型も。

M&A仲介が潤沢な引き合いを支え順調拡大。さらに建設業向け仲介サービス拡大を図っている。ROEおよびROAは高水準、コンサルも増員しているためさらなる業績拡大に期待できます。

 

9412 スカパーJSATホールディングス

アジア最大の通信衛星サービスとCSで有料多チャンネル放送スカパー!」事業の2本柱。

こちらは、これまでみた小型株ではありませんが、宇宙事業を取り扱っているため、今後、メディア以外にも成長性が期待できる銘柄です。また、高配当株銘柄としてもしばしば取り上げられるので監視してもいいかと思います。

 

まとめ

今回の会社四季報を通読して感じたのは、2023年および2024年は日本企業にとって業績は厳しくなるのではないでしょうか。四季報の内容でもこれまで以上に「継続前提に重要事象」が多くありました。また、日銀の金融緩和縮小はさらに進むのではないかと思われます。

逆金融相場、逆業績相場が進むようであれば、リスク資産である株は上がりにくくなると思われるので、長期投資家の自分としてはセクターローテーションや急騰銘柄を追うというよりも、業績は良いがレンジ相場のものを集め、暴落が来れば狼狽せずにさらに集めるぐらいの気持ちでいるのがよいかと思ってます。

相場は歴史を繰り返すと言われていますが、今はなかなか先が想定できない相場なので慎重さも必要になります。もちろん、投資は自己責任でお願いします。

 

★現在の戦争やインフレ、逆金融相場といった環境については以下の書籍がとても参考になります。

ウォーレン・バフェットの師であるフィリップ・A・フィッシャーの書籍で戦争やインフレについてかかれています。

金融→業績→逆金融→逆業績相場といった経済の基本的流れについて学べます。

 

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投資は自己責任でお願いします。