メ―メ―の株・投資ブログ

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アラサー兼業投資家。2019年12月に株式投資を始めるもコロナショックを経験!試行錯誤して今に至る。 初心者でもわかる投資に関する役立つ情報を発信していきます!

【初心者にもわかる企業分析】8088 岩谷産業、エネルギー・水素関連銘柄

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岩谷産業のチャートすごいけど、どうなってるの?

岩谷産業はカセットこんろやボンベで1度は目にしたことあるのではないでしょうか?岩谷産業のチャートは今凄いことになっています。どのような事業を行っており、テーマ性や国策との関連について分析していきます。

本記事の内容

 
岩谷産業水素ステーションにも携わっています。今回は事業性および水素に注目してみていきたいと思います。
 

岩谷産業とはどんな企業

f:id:me-me-kabu-toushi:20210109203944j:plain岩谷産業は、「総合エネルギー事業」「産業ガス・機械事業」「マテリアル事業」「自然産業」を展開し、ガス&エネルギーをコア事業として取り扱っている。

総合エネルギー事業の売上高は3,135億円(2020年3月期)あり、エネルギー関連機器(コンロ、エネファーム)、宅配水事業(富士の湧水)、カセットこんろ・ボンベ、石油関連(LNG、灯油、ガソリン)、LPガスを取り扱っている。

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出典:2020年度岩谷産業 事業概況

産業ガス・機械事業の売上高は1,905億円あり、ガス設備類を取り扱っている。また、特殊ガスの市場シェアは、水素液化水素、ヘリウムは業界1位である。強みは、国内トップシェア液化水素のオンリーワンサプライヤーであること。特に、液化水素は様々な使用用途があり、ガラス製造、金属熱処理、半導体・エレクトロニクス、宇宙開発(ロケット燃料)に使われる。特にFC関連では、将来的需要が見込まれており、水素ステーションの整備に大きく貢献している。

マテリアル事業の売上高は1,495億円あり、電子マテリアル部門、金属部門、機能樹脂部門、資源・新素材部門を取り扱っている。

自然産業事業の売上高は273億円あり、農業部門、畜産部門、食品部門がある。

ESG(環境、社会、ガバナンス)では、これらの事業から環境への取り組みに力を入れています。CO2フリー社会への移行を目指して、水素エネルギー社会の実現へ注力している。日本の水素ステーションの40%は岩谷産業が携わっている。燃料転換の促進では、石炭・石油からLPガス天然ガスへの利用を促進している。持続可能な社会の実現においては、バイオマス、バイオPET樹脂による再生可能エネルギー原料やリサイクル資源も取り扱っている。また、フロンを一切使用しない「ノンフロンダストブロワー」も取り扱っている。

水素関連?

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出典:令和3年度概算要求

令和3年度概算要求においては、予算自体はそこまで大きくはないが策定されており、NEDOも関わっていることから、将来的成長が見込める分野です。

また、四季報では水素燃料電池船の商用化へ、関電などと検討開始、25年大阪万博での運行目指すとある。国内水素供給所は20年度末までに53箇所へ増設も計画している。

 

同業他社との比較

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上記が水素関連銘柄であり、岩谷産業は水素のオンリーワンサプライヤーとして、水素ステーションを運営しています。水素ステーションは今後増設されていくので、収益の柱となることが期待されます。

 

テクニカル・ファンダメンタル分析

上記のことを踏まえて、ここから以下の記事の方法によりテクニカル・ファンダメンタル分析をみていきます。

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①売上および利益が成長している

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出典:会社四季報 2021年1集

この会社四季報の数値から売上には波があるが、利益は20.3までは着実に増加していた。21.3以降の業績は軟調でそれに伴いROEROAは低下予想です。コロナの影響で産業機械、自動車向け設備が厳しく、電子部品向けガス販売も細り、営業益反落し、22年3月には復調すると予想されます。

 

時価総額

時価総額約4163億円(2021年1月8日)と大手企業に分類されます。

 

③配当を出している 

 配当は出しており、予想配当利回り1.37%です。

 

④上場年

1945年2月2日設立で、1962年8月1日に上場と老舗企業です。

 

⑤材料株か?

脱炭素社会エネルギー水素関連として、令和3年度概算要求のテーマ性に合う企業です。

 

⑥チャートパターン

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出典:Treading View

2020年の後半から数年にわたるレンジ相場を抜け高値ブレイクしています。青丸で囲んだところで小さい三角もちあいで調整されまた出来高を伴いながら上昇しています。上昇力は強く資本金の充実、水素テーマで上昇していると考えられます。バブル当時の高値まできておりなかなか買いづらいとこにあります。現状では、手出し出来ないと考えられます。押し目もしくは長いレンジ相場が再び現れるかが注目にはなってくるかと思います。

⑦注目度が低い銘柄
アナリストレポートはあり、TwitterYahooファイナンス掲示でも書き込みもあり注目度が一定量ある銘柄です。
 
時価総額と企業本来の価格に解離がある銘柄

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四季報の数値からもわかるように16~20年は順調に業績を伸ばしています。その後は、コロナショックの影響もあり減収減益となっています。ただし、現在の株価はバブル当時に匹敵するほどの高値になっています。四季報の予想EPSから適正PER15倍とし適正株価を計算すると以下のようになります。

  • 21年3月:300.8×15=4512円

  • 22年3月:314.7×15=4720.5円

このように計算した場合、2021年1月8日時点の株価7110円は相当な割高にあると言えます。資本金の充実、テーマ性で上がっており、業績自体は減収減益なので株価の動きは要注意です。

続いて、2021年3月期 第2四半期決算短信から貸借対照表を分析していきます。

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貸借対照表から上記のような図が描けます。左側は流動資産、固定資産とその他を記載し、右側は純資産と負債を記載しています。

この表からは、現金の割合がかなり少ないことがわかります。このままでは、水素ステーションの増設が心配されますが、投資CFから有形固定資産の取得107億86百万円、無形固定資産の取得13億47百万円、投資有価証券の取得7億66百万円等があり、順次進められると予想されます。しかし、燃料電池車が普及していない現状ではすぐに利益に繋がる可能性は低いと考えられます。業績の進捗率は2Qにしては低いですが、事業構造はエネルギー関連商品を主力としており、季節変動による影響を大きく受ける傾向にあります。LPガスの消費量は、気温や水温の影響を受けるため、販売量は夏季に減少し、冬季に増加します。このため利益が下半期に偏る収益構造を有しており、今後の見通しについては、景気動向やLPガス輸入価格の変動等が業績に影響を与える可能性がありますが、当第2四半期連結累計期間においては、2020年5月14日発表の業績予想を変更していません。

資産合計に関しては約4720億円時価総額約4163億円であり、株価の割にはやや割安にあります。

 

⑨PSRによる評価

岩谷産業時価総額は2021年1月8日では416,373百万円、2021年3月期の予想は売上高は677,500百万円であるので、PSRは以下のようになります。

  • PSR:416,373÷677,500=0.61

よって、PSRに関しては0.5以下ではありませんが2019年の市場平均が1.1だったため、平均より割安と言えます。

 

⑩社長が大事 

会社のホームページもわかりやすく、シンプルに作られています。高田工業は、令和2年9月26日に創業80周年を迎えました。岩谷産業は「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」という企業理念のもと、暮らしや産業に多様なガス&エネルギーを届けています。その根底には、これからの世の中が必要とする新しい価値を創造することで、社会に貢献したいという思いがあり、それが事業推進の大きな原動力になっていますとあり、このエネルギー変化の時代にマッチした会社の雰囲気成長性をひめていると感じられます。

 

最後に 

 岩谷産業の業績自体はコロナショックの影響を一時的に受けていますが、エネルギー変化の時代にあわせて水素関連、再生エネルギー関連が伸びてくれば業績も変化すると考えられます。また、一部指標では割安に評価は出来ますが、株価は暴騰しており、難しい状態です。今年1年でエネルギーの主力が水素に変わるわけではないので、待つのも相場として長い目で見ていければと思います。

 

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公開:2021年1月11日

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